プロフィール

Y様は30代前半の明るく大変可愛らしい女性です。

60人程の方とお見合いをしましたが、中々合う方とは出会えず、Y様の婚活は試練の連続でした。

諦めてしまっても仕方無い位でしたが、Y様は決して諦めませんでした。

その頑張りは、傍で見ていて頭の下がる思いでした。

その甲斐有って、優しくたくましい旦那様に巡り合う事が出来たのです。

お相手の男性との出会い

Y様のお相手は、少し年上の30代後半の会社員です。スポーツマンでご友人も多く、誠実でお優しい男性です。

Y様のご入会は20代の終わりでした。

恋愛経験が無く、結婚願望もそんなに無いお嬢さんで、良い方が居れば結婚したいという程度のスタートでした。

お若く可愛らしいY様は、お申込みを沢山頂けましたのでお見合いも沢山組むことが出来ました。けれど、結婚願望があまり無いせいか『淡々とこなしている』と、いった印象でした。

今思えば、その『淡々とこなしている』が、良かったのかもしれません。

一回一回のお見合いに感情を入れず向き合っていたので、お返事に一喜一憂する事も無かったのです。例え、辞退されても「ご縁が無かっただけ。私だってお断りするのだからお互い様」と、割り切ることが出来ました。そのスタンスが婚活疲れを回避させ、沢山の方とお見合出来たのだと思います。

お見合いを淡々とこなすY様は数人の方と交際に進みました。

恋愛経験が有りませんでしたので、この交際経験がY様を大きく変えてゆきます。

Y様の婚活体験

Y様が婚活を始めて半年が経った頃、2名の男性からほぼ同時期にお申し込みを頂きました。

Y様はお二人に受諾のお返事をしました。

最初にお見合いしたのはA様でした。

A様は無骨な印象でしたが、誠実なご性格にY様は心惹かれ交際を希望します。A様も交際希望でしたので仮交際がスタートしました。

デートで食事に行くお店はA様が選んでくれました。そのお店選びのセンスの良さに、Y様は感激していました。食の好みも似ていて、話も合うA様と順調に進むかの様に見えていました。

ただ、Y様はA様のLINEで使う言葉遣いが気になっていました。後になって、どうでも良かったと思える程度の事でしたが、当時のY様はそんな些細な事が気になってしまうのでした。

B様とのお見合いは、A様との仮交際中となりました。

B様は、A様とは対照的に優しくソフトな印象の男性でした。

Y様はA様との交際を進める気持ちでいましたので、正直なところB様とのお見合いに気持ちは入っていませんでした。

けれど、実際にB様にお会いすると、無骨なA様と対照的なB様に気持ちが傾いてしまいました。

Y様は交際を希望します。B様も交際希望でしたので交際成立となりました。

B様とはお見合い後、直ぐに1回目のデートとなり、意気投合したお二人は急接近します。

まさかの展開にY様ご本人も、仲人である私も大変動揺しました。

A様とB様の間でY様は大変悩む事になります。

男性との交際に慣れていないY様は、ソフトなB様に段々と惹かれてゆきました。

悩みに悩んだ結果、B様との交際を選びA様とは交際を解消する事に決めました。

それからB様との交際は順調に進み、真剣交際へと進展します。

真剣交際ともなると、楽しく遊んでばかりではいられません。

結婚に向けて、お金の話などリアルな話をして行かなくてはなりません。

この頃、Y様はB様に対し、経済観念の違いから少々頼りなさを感じていました。

大切な事なので、B様の仲人さんからの提案でFPさんに相談する事にしたのです。

ところが、この事が交際終了へのきっかけとなってしまうのです。

FPさんからの質問にまともに答えられないB様を見ていて、Y様は普段からB様に感じていた『頼りなさ』を、実感してしまいました。

B様は優しいけれど、頼る事は出来ないと感じたY様は真剣交際を解消したのです。

A様をお断りし、B様との真剣交際も解消したY様はここからエンジンがかかります。

その後、30代半ばのC様を紹介されたY様は、C様と仮交際をスタートさせます。

車好きなC様とは毎週ドライブデートを重ねますが、何故か心惹かれなかったのです。

C様はとても繊細なご性格で、デートの度にY様に悩みや仕事の愚痴をこぼしたそうです。

明るく大らかに見えるY様に甘えてしまったのでしょう。

Y様は一生懸命受け止めようとしますが、限界を感じ交際の辞退を決めました。

「私だってお相手には愚痴や悩みを聞いて貰いたい。でも、先に言われてしまったら言えなくなってしまう。」そうY様は話してくれました。

この人も『頼れない』Y様はそう感じたのです。

C様との交際終了後、Y様は同い年のD様にお申込みをします。

直ぐに受諾のお返事を頂き、お見合いが成立しました。

D様の印象は『性格も趣味もまるで自分とは合わない人』でした。

なのに、Y様は交際希望のお返事をしました。D様からも交際希望が来ましたので、仮交際がスタートしました。

趣味や性格や容姿までも自分のタイプではないD様。

そんなD様に何故交際希望のお返事をしたのかを尋ねると『居心地の良さ』を感じたと、Y様は答えました。

趣味や性格が似ていれば話は盛り上がるかもしれません。しかし、それは『友達』でも十分満たしてくれる事なのです。結婚するお相手とは生活を共にするのですから、一緒に居られるお相手でなければなりません。趣味が同じだとか、性格が似ていれば尚良いですが、それが一番大事な事ではないのです。大切なのは一緒に居られるかどうか。『居心地の良さ』を感じられるかどうかがとても重要です。

つまり『居心地の良さ』を感じる事が出来るお相手とは『相性』が良いという事なのです。

Y様とD様はお互い居心地の良さを感じていました。

その証拠に毎週デートを重ね、毎回長時間一緒に過ごしていました。

何をして過ごしているのか聞くと、ただ喫茶店やカフェで話をしていると言うのです。

何も共通点の無いお二人が長い時間を共に過ごせるのは本当に『相性』が良かったのだと思います。

そんなお二人ですから、仮交際は順調に進み真剣交際に進む段階になりました。

けれど、ここで問題が立ちはだかります。

二人に立ちはだかる問題

D様が心の病にかかっていることをY様に告白したのです。

Y様はとてもショックを受けてしまいましたが、D様は仕事も続けられている事、どんな症状なのか、どんな薬を服用しているのかを丁寧に説明してくれた事と、D様のY様に対する思いをしっかりと伝えてくださったので、Y様は前に進む決心をしました。

お二人は真剣交際へと進んだのです。

それからしばらくの間交際は続きましたが、D様の病状が思わしく無く仕事が続けられる状態で無くなってしまい、とうとう休職する事になってしまったのです。

Y様は先の見えない状況に本当に悩みました。

彼と結婚したい気持ちは変わらないけれど、結婚する前から背負う物が大きすぎて自分には自信が無いと何度も泣いて私とも話し合いました。

そして、交際を辞退する事に決めたのです。

残念な結果になり、相性が良かっただけにY様のダメージは相当大きかったのです。

止まったら婚活を続けられなくなる。

D様との交際が終了した後、気持ちが言える間も無くY様はお見合いを続けました。

気持ちの無いお見合いをひたすらやり続けるY様を見て、自棄になっているかの様に見えました。

見ていられなくなった私は「少し休んではどう?」と、提案しました。するとY様は「止まったら婚活を続けられなくなる。」そう言って、がむしゃらに続けようとするのです。

そこで、Y様にこう問いかけました。

「今までの交際を振り返って、お相手に何を求めるの?」

すると、Y様は「生きる力強さ」と答えました。

Y様は婚活を通し「生きる力強さのある人」と、結婚したいとご自分の気持ちが明確になっていました。

再度、私はY様に聞きました。

「では、お付き合いした方の中で「生きる力強さ」を感じた人は居なかった?」と。

その時、私の頭の中には以前仮交際してY様が辞退したA様が浮かんでいました。

考えているY様に「A様には感じられ無い?」と、言うとY様は驚きましたが「確かに感じられると」納得したのです。

それから、A様の相談所に直接相談し、改めてお見合いのお申込みをお願いしました。

以前の交際は、こちらから辞退したのですから断られるのを覚悟でリベンジをお願いしたのです。

A様は快くお見合いを受諾してくださいました。

仕事が忙しく交際もしておらず、お見合いの予定も無かったのです。

当日、Y様は緊張していましたが、知らないお相手では無いですから自然とお話が出来ました。

A様は「何故、また会ってくれたの?」と、優しく聞いてくださったそうです。

普通なら怒っても仕方ない状況です。その会話からA様の優しさと器の大きさを感じました。

Y様になんて答えたの?と聞くと「緊張しすぎて覚えていません。」と、言っていたのが印象的で した。

前回のお見合いから、ちょうど1年が過ぎていました。

お見合いの結果は交際成立でした。

リベンジですので、交際は真剣交際からのスタートとなりました。

週1のデートを重ね、交際は順調に進みました。

以前、A様に感じていた無骨さは『頼もしさ』へと変わり、Y様が気にしていたA様のLINE問題は全く気になら無くなっていました。

浮ついた優しさでは無く、

1年前は、A様の本当のお人柄を見る目がY様には無かったのです。

「何故、そんな事が気になったのか、自分でも不思議です。」と、照れ笑いするY様は、ご入会当時の何となく婚活をしていたY様とは別人です。

リベンジのお見合いから3か月。

お二人はご成婚退会されました。

婚活で人はこんなにも変わる

Y様の婚活は、困難の連続でした。

良いご縁かと思うと駄目になる。普通ならくじけて、辞めたくなったしまっても仕方ない位の出来事が何度もY様に降りかかりました。

けれど、Y様は諦めませんでした。

ご入会当初を思い出すとまるで別人です。

交際経験ゼロの女の子がこんなにも成長するとは、傍で見ていて婚活の奥深さを感じずにはいられませんでした。

成長しなければ結婚は出来ない。

変わらなければ幸せになれない。

そんな事を思わせてくれるY様の婚活でした。

Jちゃん、ご結婚おめでとうございます!

本当によく頑張りましたね。凄いです!

二年間でJちゃんはとても成長されました。

これからは何が有っても大丈夫だね。

温かくて優しい、頼りがいのある旦那様と末永くお幸せに。