私は43歳の時に、経済的理由から一人娘を連れて離婚しました。当時、娘は高校二年生の多感な時期でした。

前夫とは、7年という長い交際を経ての恋愛結婚でした。

お互いを知り尽くしての結婚でしたから、まさか離婚するとは自分たちは勿論、誰も想像していなかったと思います。

前夫は気さくで優しい性格の男性でしたので、経済的問題が無ければ離婚する事は無かったと今でも思っています。

優しい人でしたが仕事には恵まれず、私はずっと働き詰めで娘にも寂しい思いを随分させてしまったと今でも胸が痛みます。

結婚して18年、交際期間を入れたら25年、私は限界でした。

離婚して実家に戻り、仕事にも恵まれましたが私は常に心にぽっかり穴が空いた感覚を持っていました。

家族と居ても常に孤独であり、居心地が悪かったのです。

結婚して家を出てから18年も経っていましたから、両親とは生活スタイルが違いましたし、前夫との結婚生活自体は幸せで居心地は悪くなかったので、実家暮らしは他人の家に住んでいる感覚でした。実家はとうに私の家では無くなってしまっていたのです。

毎日モヤモヤした気持ちを抱えて生活していましたが、このままこの気持ちのままで生きていくのは耐えられない。心の穴を埋めるには、もう一度結婚して幸せな家庭、つまり自分の居場所を作りたいと強く思う様になりました。

そんな時、テレビのニュースで『婚活』が取り上げられ、それをきっかけとして結婚相談所への入会を決めました。

入会には勇気が要りましたが、母と娘の後押しが背中を押してくれました。

数人とお見合いを経験しましたが、人生を共にしたいと思える人には中々、巡り会えませんでした。もう辞めてしまおうと思った時、今の夫の『笑顔』のプロフィールが目に飛び込んできたのです。

それから3日間ほど申し込もうかどうか悩んだ末、決心して申込みをしました。良いお返事を貰いお見合いが成立しました。

お見合いでは初めて会ったとは思えないほど違和感なく会話が出来、お店を変えてまで時間を過ごしました。実質、仮交際1回目のデートも経験してしまった事になります。食事も楽しく出来、また会いたいという気持ちがはっきりしていました。夫も同じ気持ちで居てくれたので交際がスタートし、順調に交際は進みました。そして、交際3か月で入籍し結婚生活がスタートしたのです。

夫を選んだ理由は、居心地の良さと誠実さです。

前夫は優しかったけれど誠実では有りませんでした。それは、今の夫と知り合って初めてわかりました。前夫には感じられなかった安心感が夫には感じらるのです。

私は夫と結婚してやっと本当の自分の居場所を見つける事が出来たように思います。

私にとって夫は絶対的味方であり、安心を与えてくれる存在です。私にとって結婚は居心地の良い居場所であり、安心できる場所なのです

結婚は相手によって変わります。

離婚を経験し、結婚はもうこりごりと思っている方に強く言いたいです。

前の結婚で辛い目に遭ったのは、選んだ相手を間違えたからなのです。間違った相手でなければ、必ず幸せな結婚生活を送ることが出来るのです。

幸せになるには勇気が必要です。

再婚を考えているけれど勇気が出ない方に強く言いたいです。

黙って待っていても幸せはあなたのもとには来てくれません。幸せになりたいのなら自分から動くしかないのです。そして、動くには勇気が必要なのです。勇気を出せば人生は変わります。だから、勇気を出して、是非幸せな結婚をして頂きたいと思います。