笑顔の女性

結婚は実利的な安全保障

結婚したいけれど、まともな仕事が無く、せいぜい月12万円位しか稼げないのでは、結婚なんて到底出来ません。と、言った知人がいました。確かに、月収12万円では結婚に対し二の足を踏んでしまうのは分かります。

月収が上がるのを待って結婚しようとしているなら、それは間違いです。正解は「結婚しちゃう!」です。

発想の転換をすれば良いのです。

「お金が無いから結婚出来ない。」では無く、「お金が無いから結婚する。」と、いう風に頭を切り替えるのです。独りでは生きられなくても、二人なら生きられると言いますが、これは本当です。なぜなら、一人よりも二人の方が一人当たりの生活コストは安くなるからなんです。

1人ではワンルームしか借りれなくても、二人なら2DKくらいは借りることが出来ます。

1人だと病気になったり、失業したりと思いがけない出来事に遭遇すれば、『生活の危機』に追い詰められてしまいますが、二人で生きていればそんな危機も回避できます。二人同時に入院するとか、二人同時に失業するという事は確率的にも滅多に起こる事はありません。

自分の社会的能力が低下しているときは、パートナーにサポートしてもらえば良いし、逆にパートナーが落ち込んでいたら自分がサポートすれば良いのです。

つまり、一緒に暮らして共同体を作るのは実利的な安全保障という訳です。

不安定な現代社会では、ダブルヘッダー、二馬力で生きてゆく方が安全で賢明です。

結婚して大人になる

大人になる為には結婚した方が良いのです。大人になれば自分が結婚した事の意味が分かってきます。大人になる前には結婚する事の意味も必要性も分かりません。

ただ、好きな人と一緒にいられたら楽しいだろうという事くらいしか分からないでしょう。

一緒にいて楽しいというような時期は長くて半年。短ければ1週間くらいで終わります。その後は、それ以上の意味を結婚生活に見出す事は出来ず、結婚はただの『苦しい労働』と化してしまいます。

結婚出来ない多くの人たちは、結婚後の未知の世界への不安が大きいようです。

誰も将来のことなど分かるはずもないし、何の保証もありません。逆にどんな幸せや嬉しいことが待っているかも分からないのです。誰にもわからない未知なる世界を怖がっていては、永遠に結婚は出来ません。

結婚する前に、結婚する意味や必要性を尋ねてくる人は、小学校の入学前に「勉強するとどんな良いことが有るの?」と訊く子供と似ています。もし、この時良いことが有れば勉強するし、良いことが無ければ勉強しないという言い分を子供に許してしまえば、子供は6歳児のまま成長を止めてしまうでしょう。

結婚の意味や価値を結婚する前に教えて欲しい、聞かせて欲しいと頼まれても本当に大切なことは誰にも告げることは出来ません。自分で見つけるしかないのです。

セーフティーネットとしての結婚

貧しい時、病める時、一人では生活が成り立たない様な苦境に陥った時に配偶者の支えがあれば何とか生き延びられます。

その為にパートナーがいる。

それこそが結婚の第一の意味、正にセーフティーネットです。

酷い風邪をひいてしまい、発熱して寝込んでいて薬も無い、冷蔵庫に食べ物も無いという危機的状況の時、仕事帰りに風邪薬とプリンを買ってきてくれた人と結婚しちゃいました。などという話はよく聞きますが、それで良いのです。

まとめ

なぜ結婚するのか。

それは、結婚が実利的な安全保障であり、大人になる為であり、生きてゆく為のセーフティーネットが必要だからです。

そういった事が頭では理解出来ても、今は若く健康だから気持ちが結婚に向かわない。

そんな人がとても多い様に思います。

けれど、想像してください。

歳を取り、仕事が満足に出来なくなる日が来ることを。