
■45歳女性 神奈川県在中 会社員
・婚活期間 約2年
・交際期間 約3か月
■お相手 50歳男性 東京都在中 自営業
最後のチャンスと思っています!
H子さんとの初めての出会いは占い。
「私、結婚出来ますか?」と、H子さんは不安げにおっしゃいました。
「結婚運は有るから行動すればチャンスはありますよ。だから、諦めないでくださいね。」と、お伝えしました。結婚に良い時期もお伝えしましたが、H子さんは「具体的にどうすれば出会えるのでしょうか。」と、ため息をつきました。
そこで、私が結婚相談所を経営してることをお話すると、H子さんは既にご存じでしたので「もし、ご興味が有れば力になれると思いますよ。」と、名刺だけお渡ししたのです。
それから数日して、H子さんから当相談所のホームページにお問い合わせを頂きました。
お会いして詳しく話が聞きたいという事で、無料相談へのお申込みを頂いたのです。
H子さんと私は日程を合わせ、平日のお仕事帰りにカフェでお会いする約束をしました。
私がカフェに先に着いたので待っていると、間もなくしてH子さんが現れました。
その日はあいにくの大雨。しかも夕方の通勤ラッシュの時間帯ですから、お仕事帰りのH子さんはとても疲れていたはずです。
けれど「お待たせしてすみません!」と、H子さんはニコニコと元気やってきました。「雨で大変だったでしょう。」と、私。ところがH子さんは「とんでもありません!山田さんこそ、こんなお天気なのにすみません。」と、私を気遣ってくださったのです。彼女の表情から本当に申し訳ないという感じが伝わり、何と感じの良い女性だろうと私は思いました。
その日のH子さんは、占いでの不安げなH子さんではありませんでした。
結婚相談所の婚活についてご説明し、雑談や私の婚活経験なども話し一時間ほどが過ぎました。
そろそろといったところで「他にも沢山の結婚相談所があるからご自分に合ったところを見つけてね。当相談所にご入会するしないに関わらず、一週間以内にお返事お願いしますね。」と、H子さんにお伝えしました。更に「それが私のところであれば嬉しいけど(笑)」と、付け加えると「一週間考えなくてはダメですか?私は山田さんにお世話になると決めて来たんですが(笑)」と、H子さん。
聞けば、私が話しやすいと感じてくださっている事。それから、先日の占いで「諦めなければ結婚出来る」と、言った私の言葉に心が動いたそうです。そして、婚活を始めるか迷っていると彼女より少し年上のご友人に相談したところ「もし、私があなたの年齢なら始めるわ。やるなら今が最後のチャンスよ。」と、言われた事が決め手だったそうです。
「本当にいいの?大丈夫?」と、念を押す私に「私も本当にこれが最後のチャンスだと思って入会を決めて来たんです!」と、真剣な面持ちでH子さんは仰いました。
それから、にっこりと笑顔に変わり「山田さんとなら大丈夫です!」と、言ってくださったのです。そんな風に言って貰えるのは仲人冥利に尽きます。私は「H子さんに必ず結婚して頂く!」そう決心しました。
諦めてしまうかも
こうしてH子さんの婚活は始まりました。
H子さんはお奇麗で感じ良く、お話も楽しく出来る方なので沢山のお見合いが組めました。数人の方とも交際に発展したのですが、良いところまでいくと何故か上手くいかず、H子さんの婚活は難航しました。
H子さんは、強引な男性に惹かれてしまう傾向があり、そいったタイプの男性から好意を寄せられたのです。今思えば、その様な男性と上手くいかず良かったと思いますが、当時のH子さんは、交際を続けても駄目になるという負のパターンが続き、徐々にテンションが下がっていきました。

この頃のH子さんとは頻繁に面談を繰り返しました
婚活開始から1年半が経った頃、H子さんはかなり落ち込んでいました。もう、駄目かな。諦めてしまうかもしれない。
そう思っていた矢先、仲の良い仲人さんたちと『ご成婚者さんを囲む座談会』を開催することにしました。
H子さん同様、他の相談所の40代の会員さんも婚活が上手くいかない方が多く、何とかしたいと考えての企画でした。
他の相談所のご成婚退会された元会員さんをゲストに迎え、ご成婚エピソードを話して頂き質問や相談、愚痴もこぼし合おうというザックバランな内容です。もちろん、H子さんにもご参加いただきました。
ご成婚者さんは明るく大変大らかな方で、婚活中は毎回どんな人かなと好奇心を持ってお見合いしていたそうです。お申込みも積極的に行いとにかく婚活を楽しんでいたと笑って話してくださいました。そして、成婚するには『積極性が何より大切』だとH子さんたちに強くおっしゃったのです。
数日後の面談でH子さんに座談会の感想を聞くと、ご成婚者さんの『積極性が何より大切』という言葉が心にささり「ダメで元々なんだから楽しもう。」と、考えが変わっていました。
表情も和らぎ、何か吹っ切れ様に私には見えました。
座談会から3か月。
H子さんは座談会以来持ちが盛り返した様でしたが、婚活開始から2年が経とうとしていました。
数人の方とのお見合いが成立していましたが、私はこの数件のお見合いでご縁が無ければ、H子さんは婚活を辞めるかもしれないと感じていました。
最悪な出会い
数件のお見合いはご縁が無く、残り1件を残すところになりました。
お相手はH子さんより5歳年上の50歳の男性です。
お見合いは都内の喫茶店。予約が出来たので待ち合わせ場所はお席でという事になりました。
ところが、時間になっても彼が現れないとH子さんから連絡が来たのです。同時にお相手の相談所から電話があり、彼が時間を勘違いしていたと言うではありませんか。カウンセラーさんが「彼は既に家を出ていて、急いで向かっています。大変申し訳ありませんがで待っていてはもらえませんか?」と、言うのです。カウンセラーさんの機転ですぐに喫茶店に連絡し、その旨をH子さんに伝えてくださる様頼んでくれたので、H子さんには直ぐに伝わった様でした。急いで駆けつけると聞いてH子さんは待つことにしたのです。
彼が遅刻すると聞いてH子さんは何かオーダーしようとメニュー表を見ると、あんみつが目に留まり食べる時間はあるかなと迷ったそうです。そんなH子さんに事情を聞いて知っていたウェイトレスさんが「食べちゃっていいんじゃないですか?」と、言ってくれました。その言葉にH子さんの緊張が一気に解れ「待たされるんだからあんみつくらい食べてもいいよね。」と、自分に言い聞かせ、あんみつをオーダーしました。
あんみつの残りが三分の一になった時、汗びっしょりで息を切らしたお相手の彼が到着。
意外と早い到着にH子さんは驚きのあまり、あんみつをほうばったまま一瞬呆然としてしまいました。
何とまあ、困ったことにお二人とも最悪な出会いとなってしまったのです。
あんみつが残っているのを見た彼は「電話してくるのでゆっくり食べていてください。」と、言って外出ていきました。
少しの間彼は戻らず、H子さんはゆっくり残りのあんみつを食べることが出来ました。あんみつを食べ終わり、しばらくすると彼が戻ってきました。そのタイミングの良さにH子さんは「あれ?わざとかな。」と、彼が気を利かせてくれた事に気が付きました。
汗びっしょりになり大急ぎで現れた事。
ゆっくりあんみつを食べさせてくれた事。
この二点が彼の印象を大きく変えたのです。
お見合いが始まると、彼は話下手ではあるものの聞き上手で、話し好きのH子さんは気持ちよく話が出来て楽しかった様です。
気がつけば1時間は優に超えていて、ちょうどランチタイムになっていました。
そろそろという段になった時「良かったらランチご一緒しませんか?」と、彼からお誘いがありました。
H子さんは少し悩みました。何故かと言えば、まだお返事を決めかねていたので、ここで付いて行ったらお断りできないと考えたのです。そんなH子さんに気付いたのか「遅刻したお詫びがしたいので、お返事は気にしないでください。」と、彼。
H子さんはランチをご馳走して頂く事にしました。
喫茶店を出たお二人は、近くに合ったレストランに入りランチをご一緒して解散したそうです。
この人とならやっていける
H子さんからお見合いでの一連の報告を聞き「お返事はどうする?」と、聞くとH子さんは「少し考えます。」と、仰いました。けれど、しばらくして交際希望と連絡が来ました。彼の方からはお見合いの後、既に交際希望と連絡を頂いていましたから、交際成立となったのです。
H子さんに「直ぐにお返事出来無かったのはどうして?」と尋ねるとランチの際「ビールを飲んでも良いですか?」と、彼が言うので「どうぞ」と、H子さんと答えたそうです。H子さんはアルコールは飲めませんが「何か飲みませんか?」と、聞いてくれなかったことが引っ掛かっていたそうです。自分勝手な人かもしれないと前のH子さんだったらお断りしたはずですが、例の座談会以来H子さんは変わりましたから、お見合い後自問自答し「私も何か飲んで良いですか?」と、自分から言えば良かっただけと反省した様です。そして、あんなに汗をかき大急ぎでかけつけてくれた事、あんみつをゆっくり食べさせてくれた事を思い浮かべれば、彼は決して自分勝手な訳じゃない。と、良いところを見ることが出来、大らかに考えられるようになっていました。
それからしばらくお二人の交際は順調に進みました。
季節は真夏で尋常ではない暑さ。H子さんは暑さに弱く、その事を知った彼は毎回車でH子さんを迎えに来てくれました。ドライブデートが定番となったのです。お二人はデートを重ねて絆を深めていきました。
暑さに弱いH子さんを気遣う彼にH子さんは徐々に惹かれていったのです。
そして、仮交際から2カ月が過ぎ、真剣交際へ進む段になりました。
私は、H子さんに気持ちの確認をし、先方の相談所にお伝えしました。先方からも同じ様に彼の気持ちを確認して報告して頂きました。
あとは、彼が直接H子さんに告白するだけ。告白は次のデートと決まりました。
お二人はいつも通り、ドライブに出かけました。彼はこの日に真剣交際の申込みをするつもりでしたので、デートの間中緊張していたようです。
ドライブの途中で、彼は眺めの良い駐車場に車を止め「僕と真剣交際に進んでください。」と、H子さんに花束を差し出しながら告白してくださいました。H子さんは「よろしくお願いします。」と、言って花束を受け取りました。
それにしても、車の中に花束は見当たらなかったので、H子さんはどこから花束が出て来たのか不思議に思い彼に尋ねると、何とトランクの中にあるクーラーボックスに入れていたそうなのです。サプライズで渡したいと思った彼は、花束を直にトランクに入れては暑さで直ぐに傷んでしまうと気付き、考えた末にクーラーボックスを思いついたそうです。その気遣いが嬉しく、H子さんは涙が溢れてしまいました。
しかも花束はとてもセンス良く「お花はあなたが選んだの?」と、H子さんは思わず聞いてしまいました。すると、花など買った事が無い彼は店員さんに「彼女に告白するので花を選んでください。」と、正直にお願いしたそうです。H子さんは、彼が知ったかぶりをせず、正直に話してお花を選んでもらった事に謙虚さを感じ『この人とならやっていける。』と、H子さんは確信したのです。
自分の気持ちに驚いて
真剣交際に進み、彼は自分の住む町をH子さんに見て貰いたいと思い、H子さんを誘いました。H子さんもいずれ自分が済む町ですから、是非見ておきたいと思い彼の住む町を見に行く事にしました。
当日は彼が午前中仕事の為、午後から彼の最寄り駅で待ち合わせていましたので、H子さんは朝から数回彼にLINEを入れていました。けれど、既読にならず、向かう電車の中でも彼にLINEをしましたが、やはり既読なりません。不安になったH子さんは私に「彼と連絡が取れません。彼の相談所から連絡はありませんか?」と、連絡してきました。H子さんがひどく同様している様子に私は驚き「何も連絡は来ていないよ。どうしたの?」と、聞き返しました。するとH子さんは「朝からずっと連絡しているのに全く既読にならないので、もしかしたら私の知らないところでお断りの連絡が入ったのかもしれないと思い、段々不安になって。。。」と、言うのです。私は「あなたが断られる理由は無い。ただ、LINEを読んでいないだけよ。落ち着いて待ち合わせ場所に行きなさい。」と、少しきつく伝えました。
H子さんは過去の婚活で自信を無くしていましたし、婚活のシステムでは交際を辞退する場合、直接本人に伝えるのでは無く相談所を通すのでH子さんが不安になるのも仕方がありませんでした。H子さんは私の言葉を聞き、少し落ち着きを取り戻し待ち合わせ場所である彼の最寄り駅に辿り着きました。
改札を出ると彼が急いでやって来ました。
H子さんは彼を見た途端、緊張の糸が切れたせいかその場に座り込んでしまい思わず「何故、LINEを見てくれないの?」と、泣き出してしまいました。彼は仕事が朝から立て込み、午前中で終わらせるのに必死でLINEを見る暇がなかったそうです。「断られたと思って。」と、泣きじゃくるH子さんに彼は驚き、謝りながら「断る訳ないよ。信じて欲しい。」と、彼女を一生懸命なだめました。
H子さん自身そんな風に自分が取り乱すとは想像していなかったので、自分にとって彼の存在がそんなに大きくなっていると感じ驚いていました。後からその事を聞いた私は、H子さんが自分の気持ちに気付けて良かったと思うとお伝えしました。
落ち着いたH子さんに彼は「今後、絶対に不安にさせない。」と、約束してくださいました。
そして、彼が街を案内しH子さんも楽しく見学することが出来ました。夜になり、食事をした後近くの公園を散歩していると「僕と結婚してください。」と、彼が突然プロポーズしたのです。H子さんは驚きましたが「はい。私もあなたと結婚したいです。よろしくお願いします。」と、答えました。
本当は雰囲気の良いレストランでプロポーズする予定でいたのですが、彼はその日のH子さんをより愛おしく感じ思わずプロポーズしてしまったのです。
こうして、2年にわたるH子さんの婚活は素敵な成婚エピソードで終わりました。

H子さんから頂いたメッセージカード
H子さんのご成婚を振り返って
H子さんのご成婚まで、正に私とH子さんは二人三脚で突っ走りました。
沢山面談し、泣いて笑っての二年間。H子さんは本当によく頑張ったと思います。
その頑張りがあったからこそ彼との素晴らしい出会いが待っていました。本当に諦めなくて良かったと思います。
お見合いの出会いがあまりよく無かったので彼はとても頑張ってくださいました。今、思えば出会いが良くなかったからこそ彼も頑張れたのかもしれません。無骨で不器用だけれど、一途にH子さんを思う彼に私も感動を頂きました。
素敵なカップルの誕生です!
H子さん、ご成婚おめでとうございます。
本当に色々な事があった2年間だったね。苦労したからこそ、彼との出会いが尊く感じます。
一途な彼を大切にしてくださいね。
どうか末永くお幸せに♡
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