
~ はじめに ~
アラフィフのNさんからご相談を受けたのは、酷暑真っただ中の7月の日曜日でした。
私が毎日暑くて嫌になるわねと言うと、Nさんは本当に暑いですね。と、暑さとは無縁の涼やかな笑顔でおっしゃいました。スリムで色白の美人さんです。
一見悩みとは無縁そうにお見受けしましたが、私には美しい笑顔が少し悲しげに映りました。
お悩みの内容を尋ねると、Nさんは「お恥ずかしい話ですが。」と、前置きして話し始めました。
その内容は、40代も後半にさしかかる女性には他人事では無い内容です。同じようなお悩みを抱えるアラフィフ女性の参考になればと、ご紹介させて頂きます。
(Nさんにはご許可を頂いています。)
~ 目 次 ~
✔ 状況の変化
✔ 家族の変化
✔ Nさんのお悩み
✔ 山田のアドバイス
✔ まとめ
✔ 状況の変化
Nさんのご家族はご両親と弟さんの4人家族。ご両親は70代、弟さんは40代前半で既婚です。
ご実家は10年ほど前に二世帯住宅に建て替え、今はご両親と弟さんご夫婦がお住まいです。
二世帯住宅の建て替えを機にNさんはご実家を離れ、独り暮らしを始めました。お母様はNさんがご実家から離れるのを寂しく思い「ここはあなた家なのだから、いつでも帰って来なさい。」と、言ってくれたそうです。その証拠に新築の二世帯住宅にはNさんの部屋も有るのです。初めて独り暮らしを経験するNさんは楽しみな気持ちと不安な気持ちが半々でした。けれど、私には帰る場所がある。家族が待っていてくれる。そう思うと心強くなり、Nさんは安心してご実家を出ることが出来たそうです。
独り暮らしを始めた時、Nさんは30代後半にさしかかっていました。素敵な彼もいたし、周りの友人もまだ独身者が多く、旅行に行ったり食事に出かけたりと独身を謳歌していました。
私が結婚は考えなかったの?と、質問すると、お付き合いしていた人も居ましたし、そのうち結婚はするだろうと漠然と思っていました。けれど、独り暮らしが自由で楽しく、毎日充実していたから正直、結婚はまだしたくありませんでした。
けれど、自由で楽しい生活は永遠には続かないのです。
Nさんが38歳になった時、交際していた彼と別れる事になったそうです。交際期間は2年。別れた理由を聞くと「私が悪かったんです。交際当初から彼は結婚願望がありましたが、私がまだ結婚は考えられないと先延ばしにしてしいました。それで、彼は待ちきれず別れたいと切り出してきたのです。それでも私は結婚しようとは思えず別れることにしたのです。私、自由を選んだんです。馬鹿ですよね。」と、Nさんは涙を浮かべました。
その後、共通の友人から彼は30代前半の女性と結婚し、二人のお子さんに恵まれた事を知ったそうです。
その頃になると、Nさんが親しくしていた友人たちも続々と結婚し始めたそうです。
交際していた人はもちろん、交際相手がいない人は密かに婚活していてあれよあれよという間に結婚していったそうです。
40歳が迫って来ると、女性は出産のタイムリミットがありますから突然現実的になるのです。
それからは結婚した友人たちも出産子育てとに忙しくなり、Nさんとは立場が変わってしまいました。当然、生活の時間も変わり、話題も合わなくなり、徐々に疎遠になってしまったそうです。
Nさんは、寂しさと孤独の不安を初めて実感したそうです。
そうだ、家に帰ろう。
私には家族がいるし、家も有る。私の部屋も新築してくれている。私が帰れば両親も喜ぶはず。
そう考えて、Nさんは実家に戻る決心をしたのです。
ところが、帰りたいとご両親に伝えると「それは困る。」と、言われてしまいました。実家という拠り所を失くし、味方であるご両親に戻ってこないで欲しいと言われたNさんは、頭が真っ白になり、ショックで体調を崩してしまったそうです。
✔ 家族の変化
Nさんが家を出た頃、弟さんがご結婚されました。
二世帯住宅を建てたご両親は、息子さんご夫婦に住んでもらいたいと強く願っていたそうです。
けれど息子さんは、結婚したばかりだからしばらくは二人だけで暮らしたいと言って同居はしませんでした。
その時のご両親はかなり落ち込んだそうです。
ですが、しばらくしてお子さんに恵まれると同居したいと息子さんご夫婦から言い出したそうです。
息子さんご夫婦だけじゃなく、待ちに待った可愛い孫とも住めることになったのですから、ご両親の喜びは言葉では言い表せないほどだったのです。
そんな時、Nさんが戻りたいと言ってきたのです。
お嫁さんからすると、Nさんは小姑にあたります。小姑も戻って来るとなると息子さんご一家は同居を取りやめるかもしれないと、ご両親は考えNさんに困ると言ったのでしょう。
ご両親はNさんの心のうちなど全く分かっていません。
恐らく、Nさんは気ままな独り暮らしをしていて、気まぐれに帰りたいと軽い気持ちで言い出したのだと思っていたのではないかと思います。
✔ Nさんのお悩み
仲の良かった友人たちは子育て真っただ中で疎遠になりました。
お付き合いしていた方にも振られ、その後、男性と知り合う事も無くこの年齢になってしまいました。
この先も独りで生きて行くのは寂しく不安しかありません。
かと言って今更結婚でもない気がします。
中途半端な自分に嫌気がさします。
私はどうしたら良いのでしょうか?アドバイスをよろしくお願いいたします。
✔ 山田のアドバイス
Nさんのような状況の方こそ結婚すべきです。
ご実家という拠り所をなくしたのは逆に良かったのです。
結婚すれば自分の家庭が出来て、そこが自分の居場所になり拠り所になります。また、パートナーは絶対的味方でいてくれます。
ご実家を心のよりどころにしてしまうと、最後は独りになってしまうのでとても危険です。いつも話している通り、実家は親の家であって自分の家では無いのです。
アラフィフともなると、崖っぷちまで追い詰められないと重い腰が中々上がりません。ですから、寂しさや不安を感じるのはアラフィフにとってチャンスとも言えるのです。
~ まとめ ~
Nさんのお話を聞いて感じたのは、独りで生きて行くのはやはり並大抵な事ではないと改めて感じました。
年齢では無く、寂しく不安だからこそ、自分の家庭やパートナーが必要なんですよね。
Nさんも婚活を始めて良いお相手と巡り会い、二人で生きて行く楽しさ豊かさを実感して欲しいと思います。

※写真は【横浜】鶴見区のマスコットキャラクター『ワッくん』と鶴見のシンボルマークです。
何故ワニがキャラクターなのかというと、地図で見る鶴見区の形がワニの横顔に似ているからと言われています。
川崎・横浜鶴見エリアを中心とした神奈川全域対象
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