婚活女性の大半は実家暮らしの男性を敬遠し、独り暮らしの男性や独り暮らしの経験のある男性を希望する傾向が有る様です。
独り暮らしの男性には、自立しているとか頼りがいがあるなどのプラスのイメージがあるのに対し、実家暮らしの男性には、頼りがいが無いとかマザコンなどといったマイナスのイメージがある為「結婚するなら独り暮らしの男性が良い!」と、言う事になるのでしょう。
しかし、独り暮らしの男性はプラスで実家暮らしの男性はマイナスというのは、あくまでもイメージの問題であって実際はそうであるとは限りません。イメージでお断りしてしまっては自ら良いご縁を切り捨てる事にもなりかねませんから、実際の実家暮らしの男性について理解する必要があると考えられます。

未婚者の親との同居率

  • 社会保障・人口問題研究所調べによると、未婚者の親との同居する割合は、男性は70%前後、女性は75%前後で推移している事が分かります。
  • 18歳~34歳の独身男性における親との同居率の推移 ~社会保障・人口問題研究所調べ~
    ・ 1982年 : 約70%
    ・ 1992年 : 約65%(バブルの影響で一時的に低下)
    ・ 2002年 : 約70%
    ・ 2015年 : 約70%
    ・ 2021年 : 約65% (新型コロナウィルスの影響で一時的に低下)
    ◎同居率は長期的には概ね横ばいで推移していますが、景気や社会情勢の影響で一時的な変動がみられます。
  • 平成27年(2015年)の国勢調査で「年齢5歳階級)、男女別親と『同居している』者の割合(未婚)」によると、30~34歳、35~39歳は男女ともに60%を超えています。(40~44歳を機に緩やかに減少していきます)つまり、過半数が実家暮らしという結果になりました。

上記の『未婚者の親との同居率』からも分かるように実家暮らしの男性は意外と多いのです。特に婚活女子が希望する首都圏の男性は、実家でも通勤等に不便さが無い為、実家暮らしを選択する方が多いのかもしれませんね。
これだけ多くの男性が実家暮らしをしているのですから、実家暮らしの男性を敬遠していてはご縁は遠のく一方です。
そこで、実家暮らしの男性へのマイナスイメージを払拭する為にも、婚活における実家暮らしの男性のメリット・デメリットについて解説したいと思います。

そして、実家暮らし男性のメリット・デメリットを理解すると、婚活女子が見落としがちな『結婚における大切な事』も見えてきますよ!

■実家暮らし男性のメリット

■実家暮らし男性のデメリット

  • マイナスの印象を与えがち
  • 親との距離が近いと問題に
  • 結婚後の住居問題
  • プライバシーの問題
  • 生活力や家事能力の不安

■婚活女子が見落としがちな視点

■まとめ

■ 実家暮らし男性のメリット

  • 経済的余裕
    実家暮らしの場合は家賃や光熱費といった生活に係る費用が無い為、経済的余裕が有ると考えられます。一人暮らしの人に比べ、貯蓄が多かったり、デートなどの交際にお金を使える等のメリットがあります。
  • 家族との関係が良好
    家族と同居している事から親と良好な関係が築けていると考えられます。親との関係と言えど人間関係に変わりは無い為、社会における人間関係においても良好だと推測出来、安心感があります。
  • 家事スキル
    親と同居と聞くと、一見『親任せ』にしている印象を与えますが、ご両親も共働きと言ったご家庭やひとり親家庭で育った男性は意外と家事を手伝っていて、料理や掃除が得意なケースも少なくありません。
  • 家族への気遣い・思いやり
    家庭は社会の縮図とも言いますから、どこの家庭でも何らかのルールがあります。例えば「帰りが遅くなる時は必ず連絡をすること」とか「食事が不要なら必ず連絡すること」等です。これらのルールを守らなければ家族が困ったり心配したりしますから、面倒だと感じてもルールを守ろうとします。つまり、家族への思いやりからルールを守る訳ですね。ですから、実家暮らし男性は結婚してご自分の家庭・家族を持った時にも、同じように気遣いや思いやりを持つことが出来ると考えられます。
  • 家族を大事にする姿勢
    実家暮らしをしている事から家族を大事にする姿勢が見えます。親の介護などを自然に意識している為『責任感がある』『家族思い』等と好印象に映るでしょう。



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■ 実家暮らしの男性デメリット

  • マイナスの印象を与えがち
    実家暮らしの男性は自立していないというイメージから「親に甘えている」、「自分の事を自分で出来ない」等といったマイナスの印象与えてしまうデメリットがあります。
  • 親との距離が近いと問題に
    結婚後も親との距離が近すぎるとトラブルの種になりがちです。親が干渉してくる『嫁姑問題』の不安要素に見られてしまうデメリットがあります。
  • 結婚後の住居問題
    実家暮らしの男性は、結婚後の住居について揉めやすいデメリットがあります。『同居希望?別居希望?どのあたりに住む?』といった将来設計がズレてしまうと婚活の壁になってしまうでしょう。
  • プライバシーの問題
    プライバシーを気にする女性は『常に親がそばにいる』という環境に、窮屈さやを感じる人も少なくはありませんプライバシーの無さが気になる女性にはデメリットとして映ってしまうでしょう。
  • 生活力や家事能力の不安
    実家暮らしの男性は「生活力や家事能力がないのでは?」と、いう不安要素が拭えないデメリットがあります。実際には家事をしていても、外側からは「親に任せてるだけじゃないの?」と思われてしまう可能性が高い様です。


■ 婚活女子が見逃しがちな視点

T美さんの再婚エピソード

T美さんは50歳の会社員です。
25歳の一人息子さんは、ご結婚されていてお子様もいらっしゃいます。
T美さんは43歳で離婚され、息子さんのご結婚を機に49歳で当相談所にご入会され、婚活半年で5歳年上の男性と再婚されました。

T美さんの離婚の引き金は前夫の女性問題でしたが、聞けばずっと以前から夫婦仲は上手くいって無かったとおっしゃいます。
前夫は大学から一人暮らしだったそうで、実家暮らしのT美さんからは頼もしく立派に見えたそうです。
ところが、交際が進むと彼はT美さんとの約束を破ったり、時間にルーズだったり、お金にだらしなかったりと彼の本質が見えてきました。けれど、性格は優しく楽しい人だったので「今は独り暮らしだから仕方ない。結婚すればもっとしっかりするし、一緒に暮らす私への気遣いも出来るはず。結婚すれば、きっと変わる!」と、T美さんは信じて疑わず結婚しました。

ところが、前夫は結婚後も独り暮らしの時と変わらず約束を守る事も出来ず、優しい言葉をかけるだけでT美さんへの配慮や思いやりは一向にありませんでした。そんな前夫をT美さんは徐々に信じる事が出来なくなり気持ちが離れてしまったのです。
前夫は長い一人暮らしのせいで、一緒に暮らす他者への配慮が出来なくなってしまったとT美さんは諦めました。
それはお子様が生まれても変わらなかった様です。
その後もT美さんは何とか家庭を守ってきましたが、前夫の女性問題が発覚したのをきっかけに離婚を決意したのでした。

離婚後、当相談所にご入会したT美さんにお相手への希望をお聞きすると、第一声に「実家暮らしの男性を希望します!とおっしゃいました。一緒に暮らす家族への思いやりや気遣いは、独り暮らしの人には難しいとT美さんは前の結婚で痛いほど身に染みていたからです。
それから、間もなく再婚することになる男性とお見合いし、3ケ月の交際を経てご成婚されました。
そのお相手はT美さんより5歳年上の54歳でしたが、一度も実家を出た事が無い独り暮らし経験0の男性でした。
ご成婚退会から半年が過ぎ、T美さんは彼と再婚されました。

再婚後、T美さんとお会いする機会があり彼との生活についてお話を伺いました。
何より、彼が約束を守ってくれることが嬉しいし、その事から彼の思いやりと気遣いを感じるのだそうです。
「前夫は独り暮らしが長かった為、私は頼もしいと勘違いしてしまいましたが、彼と再婚したおかげで真の頼もしさとは、生活スタイルには関係無く一緒に暮らすものへの配慮だと分かりました。」とT美さんは穏やかに話してくださいました。
「彼と出会い、再婚出来て本当に良かったです。今の生活はノンストレスです!」と、おっしゃるT美さんの笑顔は明るく穏やかで再婚前には見た事の無い良い笑顔でした。

T美さんの再婚エピソードからも、結婚相手の『配慮』や『気遣い』といった『人間性』が結婚には最も大切だと分かりますが、婚活女子はお相手に『自立』や『生活力』が備わっているかどうかに意識が向いてしまい、一番大切なお相手の『人間性』を見落としてしまいがちな点なのです。

一概に独り暮らしの男性が結婚相手への配慮に欠けるとは言えませんが、独りの生活に慣れている事から、共に暮らす相手への配慮や気遣いが難しいのでは?と、考えられます。
例えば、残業で食事が要らなくなったり、早く帰宅するはずが遅くなったりと、生活しているとイレギュラーな事は日常茶飯事です。
独り暮らしであれば、どんなイレギュラーな出来事も自分一人ですから何と言うことはありませんが、結婚していれば常に相手の事を考えて行動しなければなりません。急に食事が要らなくなるなら連絡をしなければ作る側は困りますし、急に帰りが遅くなるなら遅くなると連絡しなければ待っている人は心配します。つまり、独り暮らしの男性にとっての結婚とは、自分本位の生活ではなくなるという訳です。こういったことから、独り暮らし経験のある男性は結婚生活が窮屈に感じてしまう可能性が高いかもしれませんね。

逆に、実家暮らしの男性は常に自分以外の家族の存在がありますから、自分本意で生活する事は出来ません。どこの家庭にも家族間のルールがあり、そのルールを守る事が家族への配慮や気遣いだと実家暮らし男性は理解しています。また、ルールを守る事が身に付いてもいるのです。
ですから、結婚しても生活環境はあまり変わることが無い為、結婚生活を窮屈に感じる事も無く相手への配慮や気遣いも自然に出来ると考えられます。

この様に考えていくと実家暮らしの男性への見方も変わるのではないでしょうか。

婚活女子が独り暮らしの男性を希望する理由は『自立』や『生活力』です。それらは誰でも結婚すれば徐々に備わってきますが、配慮や気遣いなどの『人間性』は結婚したからと言ってそう簡単に変われません。
ですから、お相手探しの際『自立』や『生活力』に視点を置くよりも、『人間性』に視点を置く事が大切なのだという事を忘れないで頂きたいと思います。

■ まとめ

婚活における実家暮らしの男性のメリットとデメリットをご紹介しましたが、イメージではなく実家暮らしの男性について理解して頂けたでしょうか?
お相手は生活スタイルで選ぶのではなく、実際にお会いしお相手の『人間性』を見てほしいと思います。
今までは実家暮らしの男性から申し込まれてもお断りしたり、お申込みをする際も避けたりしていた方も、このブログを読んで実家暮らしの男性にもお会いしてみようかなと思って頂けたら出会いの数も増えるのではないかと思います。
お会いする前から自分勝手なイメージでお相手を決めつけず、柔軟に考えてお会いしていく事が大切です。
そうする事でご成婚へと一歩近づくでしょう。



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